2009年ワラビ採りハイキング
  〜ふる里の話をしよう〜
倶利伽羅不動尊のにぎわい
蕨がりご一行:鈴木さん、富家さん、神田さん、道見さん、シリウス
美女と八重桜:鈴木さん、富家さん、シリウス
文責:道見 藤治
 過ぎにし4月29日、倶利伽羅山にワラビ採りハイキングを挙行しました。エッセイをまとめるのが好きな私はこのことを記録として残します。

 私は毎年、倶利伽羅山にワラビ採り登山をしています。大概どなたかと連れ立って行きました。今年はフキノトウ採りで空振りに終わったので、冨家さんをお誘いしました。研究会の皆さん大勢で行くと楽しいと彼女が言われるので、研究会のメーリングリストで公募しました。するとまず、神田さんが参加の意思表示をされました。続いて井上先生から、鈴木靜さんと参加しますとのメールを頂き、大変嬉しく思いました。ということで参加者は井上先生、神田さん、鈴木さん、冨家さん、私の5名に、井上先生の愛犬シリウス君1匹でした。

 当日の天候は五月晴れの快晴、暑くもなく、寒くもなく、穏やかな日和でした。
 朝9時前に田上のマクドナルドに冨家さんの車、井上先生の車、徒歩の私が集まり、井上先生が若松で鈴木さんを拾い、私の乗った冨家さんの車が先導で倶利伽羅駅まで行きました。9時半を少し超過して着き、先に来られた神田さんと落ち合えました。車を駅前駐車場に置いて、徒歩で倶利伽羅山にワラビを採りながら登山です。

 私は井上先生から「隊長」を賜り、下山後立ち寄った水野スウさんから「ツアーコンダクター」を賜り、この催し物のコーディネートさせてもらいました。へへへ、こういうことが好きなんですよ。
 まずワラビを知らない冨家さんにサンプルを見せるために駅から近くの小道に入りちょっとバケたワラビを1本採りました。これはその後の収穫のお守りとしました。

 山道に少し入ったところでよく採れる場所を知っているので、そこで皆さんと今日の収穫の大半を採りました。秩父の山育ちの井上先生、今は福島県白河市に統合された旧東村出身の鈴木さんは目ざとく見つけられ、まずまずの収穫、神田さんはやや少なめ、冨家さんはおぼつかなく、私が採ったワラビをみんな差し上げました。

 そこを後にして、坂道を登る。中腹で車3台を止め、タケノコ採りをされている一団があり、お婆さんが採れたタケノコの番をしていました。そのタケノコの大きさにビックリしました。しばらく会話して立ち去りました。

 一つのピークの少し前で若干ワラビを採りまして、ピークで休憩しました。
 井上先生と鈴木さんはワラビに執着していません。高岡市出身の神田さんは子どもの頃、氷見市の山でゴミ袋一杯に採られた経験があるだけに物足りなさそう。冨家さんは大阪府守口市の都会っ子、一番執着していました。そのため、最後には見分けられるまで成長しました。
 ピークから一度下って、旧北陸道の合流地点を過ぎ、再び登り坂を歩いて倶利伽羅不動尊に到着。上りは都合約2時間かかりました。

 昨日、今日は不動尊にて八重桜祭りを行なっていました。よって車が溢れかえっていました。車の規制で富山側から石川側への一方通行になっていました。
 不動尊の本堂前に茶店があり、茶ソバの倶利伽羅ソバを食し、神田さんが厄除赤餅を5個買ってくださり、皆さん試食しました。

 また本堂前では赤餅の餅つきを行なっていて、掛け声が「ざーんげ懺悔、六根清浄」と唱えるもので、耳に残りました。大勢の善男善女が集まっており、みんなについた赤餅が振舞われ、神田さん、鈴木さんも頂いてきました。
 さて倶利伽羅山には八重桜が沢山植えられており、少し散っていましたが、まだまだ見頃でした。

 頂上を越える所に倶利伽羅峠の古戦場がありますが、そこには行きませんでした。一番高い所は展望台で、冬場などでは北アルプスも見えますが、富山平野を眺めて満足しました。また、展望台に到る坂道には小さなワラビが生えています。この頃には冨家さんは自分で探せるようになっていました。展望台から見て、患者と地域の方々の「石川県健康友の会」が宴会をしているのを見つけ、降りた後、ご挨拶しました。
 ここで風流な趣きの文になります。去年は、私一人で倶利伽羅山に登り、山頂で俳句を詠みました。それが次の一句です。今年発行の雑誌にも載りました。
  倶利伽羅のいにしえ掠(かす)む八重桜


 今年のハイキングの次の日、井上先生はメールで次の俳句を書き込まれました。
  古戦場懺悔流れて八重桜
  不動尊桜の下で厄落とし
  春爛漫廃屋の庭蕨がり
  コーギィの鼻先に立つ蕨かな

 続いて冨家さんがシリウス君が途中動かなくなった心情を思いやって

  ご主人はどこまで行くやらワラビ採りの句をメールされました。
 興に入って山頂に居て1時半頃に下山開始しました。途中ちょっと神田家のためにノブキを採りました。駅に戻ったのは2時半を過ぎました。

 その後、冨家さんと私は津幡の水野スウさんの「紅茶の時間」に参加するということで、他の3名の方もスウさんにご挨拶したいとのことで、車3台連ねて、スウさんの家へ行きました。
 冨家さんと私は居残りでスウさんの家に上がりこんで、話をしました。ご夫婦から冨家さんはワラビのアク抜きのため木灰をもらい、美味しく食べました。
 とにかく、皆さまが楽しまれたらそれで十分です。私は疲れました。
 この文は次の日にまとめました。
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