期待しています(3)

 私は,病棟看護婦10年,リハビリテーション3年,在宅3年と長い間働いてきた。中でも在宅は一番難しく,学ぶ事の多いやりがいのある仕事である。寺井病院は,「地域に根ざした医療」をスローガンにし,訪問看護もすでに18年の歴史を持っている。老健法以後,在宅患者は急激に増え,昨年度は総患者数77名(S58年比17.5%),他院の退院患者からの依頼も見られるようになった。症例の多様化重症化,在宅日数減少化が特徴的である。巨】舎である寺井でも,昼間の独居が多く,地域の介護カの低下に悩む毎日である。30名の患者さんを,ボランティアの人達と協力して過1匝lのデーホスピタルを進めている。内容も歌・ゲーム・外食などを取り入れ効果を上げている。老人問題を家族の問題に限定しがちな,我々看護婦の視野を大きく広げてくれる貴誌に期待します。
  山村智恵子(寺井病院在宅看護婦)

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