医療・福祉問題研究会会報

NO68  2004年8月13日

第72回研究例会のご案内


日時: 8月25日(水) 午後6時半

会場: 金沢市 松ヶ枝福祉館

報告: 「釜が先研修ツアー報告」

    井口 克郎さん、小野 栄子さん(金沢大学院)


2004年6月25、26日の両日、医療・福祉問題研究会会員をはじめとした9人のメンバーが日雇い労働者の街・釜ヶ崎の現状を知るため、現地を訪問してきました。
釜ヶ崎とは、大阪府西成区にあり、約2万人の日雇い労働者と約160軒の簡易宿泊所などが密集する、「寄せ場」機能をもった街です。私たちは、財団法人西成労働福祉センターの海老さんの案内で、労働者のための施設を訪問し、釜ヶ崎の現状を調査してきました。雑然とした街並みに、饐えた匂い、放し飼いの犬が走り回り、黒く陽に焼けて疲れきった表情の労働者たちを見たとき、経済大国、豊かな日本と言われている裏で、貧困の象徴ともいえる社会が存在しつづけていたことに、衝撃を受けました。
 今回、私たちは、改めてこの釜ヶ崎という街を紹介するとともに、高齢化と寄せ場機能の低下で今、大きく変わろうとしている釜ヶ崎の現状を報告したいと思っています。
 多数のご参加お待ちしています。
   
              



総会報告
2004年度研究会総会を開催

 7月18日(日)午前11時から、観光会館(金沢市本多町)で2004年度研究会総会を開催しました。行事が重なったため参加者は15人にとどまりましたが、今後の活動に向けて活発な議論が行われました。
 総会では、まず横山世話人から「2003年度活動報告と2004年度活動計画(案)」、広田世話人(会計担当)から「2003年度決算と2004年度予算(案)」、河野世話人(雑誌担当)から「雑誌会計報告」、藤田会員(代読)から「会計監査報告」がそれぞれ報告されました。
 報告のあと議論に移り、活動計画を中心に新しい提案も含む発言が相次ぎました。たとえば、今年初めて実施して好評を博したスタディ・ツアーについて、個人で毎年出かけている施設訪問をツアーとして組むこともできるがどうかという発言があり、早速実施の方向で検討に入ることにしました。研究例会では、障害関係の例会準備を担当している会員から、何度か学習を重ねながら例会の準備を進めている様子が報告され、他の例会準備にも活かせる内容として関心を集めました。懸案の『医療・福祉研究』については、河野世話人からの「販売促進が次号発行の条件」との厳しい提起をうけて、会員全員が必要に応じて販売用雑誌を手元に置き、身近なところで確実に販売する努力を重ねることを確認し貸した。また、経費抑制のためにページ数、発行部数も見直すことになりました。また、活動計画のそれぞれについて、あらかじめ担当者を決めて準備を進めていく方式が提案され、了解されました。
 最後に、次回例会を8月25日(水)午後6時半からとすることを決め(釜が崎スタディツアー報告)、本年度の奮闘を誓い合って閉会としました。                    
(文責・横山)




※「2003年度活動報告と2004年度活動計画(案)」については、今回の会報に同封してあります。


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